今月の豆知識~野球で起こるケガ②~
2016.06.26更新
こんばんわ!!
今日は前回から始まった野球のケガについてです!!
マレットフィンガーとは?
みなさん、マレットフィンガーとか槌指って言われてどんな症状なのかイメージできますか?槌というものを知っていればどんな感じか少しイメージできるかもしれません。
要はハンマーのような指ってことですね、指の一番先にある関節が伸びなくなって、常に曲がった状態になるので、このような呼び方になったのです。
野球やバスケットをしていて、どうしてもボールで指を衝いてしまい、痛めたことはあるのではないですか?
その突き指の原因と同じで、その衝撃を受けた時に指を伸ばす筋肉の腱が切れたり、その腱が付いている骨を引っ張り骨折してしまうことがあります。
それにより、指を伸ばすことが出来なくなり、マレットフィンガーとなってしまうのです。
治療はどうする?
基本はまず指を衝いてしまったときに腱が原因なのか、骨は無事なのかの確認のためにレントゲンなどで診断しておくことが大切です。
指を衝いたときにおそらく腱や骨の付着部に炎症が起きていることがおおいので、始めの時は15分ほど冷やしておかれた方がいいかと思います。
もし、骨に異常があった場合は手術しなくてはならないこともあります、ただ指を衝いただけだと放っておくと指が変形したままになってしまうかもしれませんので、一度は検査を受けておきましょう。
基本的には指を進展させた状態で約6週間固定を行いますが、この固定期間が十分に得られないと変形が残る可能性があります。
もし、ケガをしたのが日曜などで、病院が開いていないときは何か添え木になるものを見つけて指を伸展位に固定しておくと良いと思います。
炎症が起きているかもしれませんので、お風呂につけるのは控えたほうが良いでしょう。
ここで気になるのがスポーツをしている子に対するリハビリの期間、たかが突き指程度、と思ってしまいがちなスポーツ選手ですが、(僕もそうですが)
指先には細かな動きがとても大切なのは言うまでもありません。
特に野球などは指の変形はとても影響しますよね、ピッチャーならなおさらです。
確実に変形を残さないためにはしっかりとしたリハビリテ―ションが必要です。
以下にリハビリの基本形を乗せておきます。
受傷直後(急性期)~3週
応急処置としてRICE療法を行い、症例によってはギプスなどで疼痛や腫張対策に努めます。
3~6週(固定除去)
局所の安静期間は終了するので固定を除去します。
そして、タオルを軽く引っ張ったりといった、可動域を広げる訓練を徐々に行います。
4~8週(トレーニング開始)
ゴムチューブなどを使って少しずつ筋力強化を行っていきます
8~12週(競技復帰時期)
パス練習などを徐々に再開します。
指立て伏せなどの、衝撃は受けないが指に強い負荷が加わるトレーニングを行います。
競技復帰に向けては、心理的安定感のためにテーピングを用いることもあります。
約2ヶ月から3ヶ月ほど競技復帰にはかかることになります。
まとめ
マレットフィンガーは、つき指の原因とほぼ一緒です。
なってしまったときにいつもと違う感覚や曲がった状態の時はすぐに病院に行くか
棒などで固定して変形したままにならないようにしていきましょう!!